写真1は爪下血腫のあと、新しい爪が下にもぐり込んで痛くなり、爪が伸ばせなくなって来院された患者さんのものです。古い爪が部分的に残っています。
この患者さんも人工爪で治療しました。人工爪を新しい爪の先端に入り込む様に作製し、爪甲全体を覆いました(写真2)。
爪は人工爪に誘導されて、皮膚にくい込むことなく、伸びてきます。爪のまわりの皮膚は刺激を受けなくなるため、炎症がひいて、腫れや赤みがなくなります(写真3)。
伸びてきた分の爪は削って、少しずつ新しい爪と入れかわるのを待ちます(写真4)。
すべて新しい爪に置き換わった状態が写真5です。治療には9か月間かかりましたが、綺麗に新しい爪が再生されたと思います。