深爪を繰り返していると、爪甲は次第に沈み込んできて、写真1の様な埋没爪となってきます。
埋没爪になると、爪の先端が常に皮膚に突き刺さっている状態となるため、趾先に物が軽く当たっただけでも、強い痛みを感じる様になります。その痛みを避けるために、更に爪を短く切る、という悪循環が生まれます。しかし爪が次第に深く沈み込んで行くため、自分では痛くて切れなくなってきます。
悪循環を断つためには、爪を伸ばすしかないのですが、痛みを起こさないで爪を伸ばす良い方法が、今まではありませんでした。
当院では人工爪を用いて、埋没爪の治療行っています。
埋没爪の下に入り込む様に人工爪を作製し、平らな爪を再建します(写真2)。
爪は人工爪に導かれて、皮膚にくい込みことなく、伸びてきます。巻き爪の傾向がある時は、途中で弾性ワイヤーによる矯正を加えます(写真3)。
治療には半年かかりましたが、正常の爪甲を取り戻せました(写真4)。