この病気の始まりは、まず、指を動かす時に引っかかる様になります。進行すると、指を深く曲げて次に伸ばそうとすると、今度はなかなか伸ばせなくなります。それでも力を入れて伸ばそうとすると、バネが弾けた様に指が伸びます。この状態から「ばね指」あるいは「弾発指」と呼ばれています。
この病気は仕事やスポーツで手指をよく使う方に起こります。女性ホルモンの関係で妊娠前後や更年期の女性に多いのも特徴です。また糖尿病、リウマチ、透析患者さんにもよくみられます。
起こりやすいのは主に親指、中指、次いで薬指、小指、人差し指の順です。ばね指にも自分で出来るリハビリがふたつあるのでご紹介します。
① ストレッチ
肘を伸ばした状態で手首とばね指になっている指を反らします。これを10秒間続けます。腫れた腱を細くし、滑りを良くする効果があります。

② ブロックエクササイズ
まず第3関節が90度の角度になるように、ブロックを手のひらと指先で握ります。この状態で10秒間強く力を入れます。狭くなった腱鞘を押し広げる効果があります。

ストレッチとブロックエクササイズを交互に3回ずつ行って下さい。