
「巻き爪用クリップ」は、2011年3月、総合フットケアブランドの「ドクター・ショール」より、まったく新しい巻き爪矯正器具として発売されました。
発売されたとは言っても、ドラッグストアーなどでは買うことは出来ず、医療機関を通してしか購入することは出来ません。
どこが新しいかと言うと、この矯正器具は、自分で付けたり、外したりが出来るということです。そしてそれは簡単に出来ます。一度購入すれば、いちいち病院まで行かず、自分で巻き爪をコントロールすることが出来るのです。何か困ったことが起きた時だけ、病院に行けばいい。それがこの器具の新しいところです。
この器具は、形状記憶合金から出来ていて、写真で分かるように両端がクリップの形をしています。爪の先端にこのクリップをはめて、巻き爪を矯正します。
しかし、このクリップには以下の様な欠点もあります。
- クリップは爪の先端に付けてテープで固定するのですが、意外とかさばるため、外れやすく、紛失しやすい。靴下を脱ぐ時や入浴の際には注意が必要です。
- 付けたり外したりする頻度が多いため、面倒くさがりやの人には向かない。
- 眼の悪い人、体の硬い人にとっては付けるのが大変。
- 弾性ワイヤーより矯正力が弱い。
そこで当院では、以下の様な方に「巻き爪用クリップ」を使用してもらっています。
- 爪が薄く、軽度の巻き爪の方。
- 弾性ワイヤーで矯正した後の再発予防。
このクリップの登場で、巻き爪治療のバリエーションがまたひとつ増えました。これは患者さんにとって、大変喜ばしい事だと思います。
「ドクター・ショール」のホームページに、「巻き爪用クリップ」の取り付け方法の動画がありますので、参考にして下さい。
「巻き爪用クリップ」の取り付け方法の動画