FRAX(fracture risk assessment tool)はWHO(世界保健機関)が開発し、2008年2月に発表した骨折リスク評価法です。この評価法は40歳以上の方を対象にしていて、これを用いると、その人の今後10年間に起こると予想される、骨折発生危険度が計算できます。
インターネットでWHOのホームページにアクセスし、12の質問に答えると、自分自身の10年以内に骨折する確率(%)が、自動的に算出されます。12の質問とは
- 年齢
- 性別
- 体重
- 身長
- 骨折歴
- 両親の大腿骨骨折歴
- 現在の喫煙
- 糖質コルチコイド
- 関節リウマチ
- 続発性骨粗鬆症
- アルコール摂取
- 大腿骨頚部骨密度(任意)
です。
算出された確率が15%以上の場合には、骨粗鬆症の治療を開始したほうが良いと言われています。
インターネットを利用していない方、あるいはホームページにアクセスしてもやり方が難しくて分からない方、は当院に来ていただければ代わって計算いたします。
当院では更に、骨密度の値に基づいて作成された骨粗鬆症診断基準を参考にして、患者さんに治療が必要かどうか、より正確に判断しています。FRAXで骨折リスクが高く出て心配な方は、是非一度、骨密度の測定を行ってみて下さい。
FRAX - WHO骨折リスク評価ツールのホームページはこちら