
VHOとは、ドイツで開発された、巻き爪の矯正技術です。
専用のスチール鋼を爪の左右に引っ掛け、そのスチール鋼を専用のフックを用いて巻き上げ、固定するというものです(写真)。手順が多いため、装着には20分程かかります。
当院では弾性ワイヤーによる巻き爪矯正も行っていますが、弾性ワイヤーの場合、爪が伸びていないと使えません。しかしVHOは爪の根元の方に引っ掛けるので、爪が短い巻き爪の方にも使用することができます。
矯正力を比べてみると、残念ながら、VHOは弾性ワイヤーよりやや落ちる感じがします。爪が厚くて、巻き爪の程度が強い場合には弾性ワイヤーを使ったほうが早く治るように思います。
せっかく巻き爪が矯正されても、靴を履く時間が長いために、再発することがあります。特に女性の方に多くみられます。その様な場合、フラットに矯正された爪の状態を保つために、VHOを使用しています。
巻き爪を治す方法は数多くありますが、その中でもVHOと弾性ワイヤーの二つは、大変すぐれた良い方法だと思います。当院では、患者さんの巻き爪の状態に応じて、この二つを使い分けるようにしています。