今回は、超弾性ワイヤー治療の優秀さを示す症例をご紹介します。
この方は、手術が出来ないので何とかして欲しい、と言うことで当院に紹介された患者さんです。
巻き爪の手術的治療の基本的な考え方は、巻いている部分の爪を生えなくしてしまう、と言うものです。
しかしこの方の場合、手術をすれば、おや指の爪の幅が半分以下となってしまいます。もしそうなった場合、爪として機能してくれるかどうか分かりませんし、指の形が全体としてどうなってしまうのか、とても不安です。
そこで超弾性ワイヤーの登場となるわけです。超弾性ワイヤーは爪の幅を減らしません!
この方の場合、超弾性ワイヤーを入れるには爪が短過ぎたため、まず最初に、爪が伸びるまでガター法(プラスチックチューブを用いて爪を保護する)を行いました。ある程度爪が伸びた後に、超弾性ワイヤーとガター法を併用して治療を行いました。
その結果は写真の通りです。爪の幅はそのままで、普通のおや指に戻りました。
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